秋元康氏と吉本興業がタッグを組み、乃木坂46・欅坂46(現・櫻坂46)・日向坂46に続く「坂道シリーズ」の第3弾として大きな話題を呼んだ吉本坂46。お笑い芸人、落語家、文化人、タレントなど多彩な顔ぶれが集結し、本格的な歌とダンスパフォーマンスでアイドル界に独自のポジションを築き上げました。
しかし、2022年2月をもってグループは「冬眠」と銘打った活動休止へと突入。あれから時が経った現在、かつてステージでスポットライトを浴びたメンバーたちはどのような道を歩んでいるのでしょうか。歴代センターの軌跡や人気順の動向、そして冬眠に至った舞台裏を振り返りつつ、主要メンバーの最新動向を深掘りしていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:吉本坂46は芸人・文化人からなる異色グループで、初代センターは斎藤司(トレンディエンジェル)と小川暖奈(スパイク)のW体制。
- 要点2:若手実力派ユニット「RED」の台頭で本格派ダンス集団として評価されるも、コロナ禍による接触イベントの制限などが響き2022年に「冬眠」(活動休止)を発表。
- 要点3:現在は池田直人(レインボー)や金田哲(はんにゃ.)など、所属していたメンバーがバラエティや舞台、YouTube、俳優業で大躍進を遂げている。
【歴代一覧】吉本坂46の1期生・2期生メンバーと発足の衝撃
吉本坂46が産声を上げたのは2018年8月のことでした。吉本興業に所属するタレント約6,000人の中から、幾重ものオーディションを勝ち抜いた46名が1期生として選出。遠藤章造(ココリコ)や河本準一(次長課長)といったベテラン勢から、ゆりやんレトリィバァ、おばたのお兄さん、池田直人(レインボー)といった気鋭の若手までがずらりと並ぶ陣容は、まさに吉本のオールスターと呼ぶにふさわしい陣容でした。
さらに2019年12月には、一般応募も交えた難関審査を経て2期生21名が合流します。吉本新喜劇の座員や若手芸人だけでなく、裏方スタッフや劇場の現役もぎりスタッフまでが合格を勝ち取るという、前代未聞のサプライズが展開されました。
アイドル界の常識を覆す年齢層の広さと個性豊かなタレントの集合体は、発表当初こそ「芸人の色物企画ではないか」と冷ややかに見られる側面もありました。しかし、レッスンを重ねるごとに磨き上げられた本格的なパフォーマンスが、その偏見を瞬く間に覆していきました。
初代から紐解く歴代センターと「泣かせてくれよ」の熱狂
吉本坂46の看板を背負った歴代センターの存在は、グループの方向性を決定づける重要なファクターでした。記念すべきデビューシングル『泣かせてくれよ』(2018年12月リリース)で初代Wセンターに抜擢されたのが、斎藤司(トレンディエンジェル)と小川暖奈(スパイク)です。
哀愁漂う大人のムード歌謡テイストのメロディに、斎藤の圧倒的な歌唱力と、吉本きっての美貌を誇る小川の艶やかなパフォーマンスが重なり、オリコン週間シングルランキングで堂々の3位を獲得。パロディではなく「本気でヒットを狙うアイドルソング」としてリスナーを唸らせました。
続く2ndシングル『今夜はええやん』でも斎藤&小川のコンビが表題曲センターを続投。一方で、後述するダンス選抜ユニット「RED」が凄まじい勢いで支持を集め、3rdシングル『不能ではいられない』ではREDが表題曲選抜へと昇格し、池田直人(レインボー)と小寺真理(吉本新喜劇)がWセンターを務めるなど、実力主義によるセンター交代劇も大きなドラマを生み出しました。
ファンの熱量を可視化!吉本坂46人気順ランキングと注目株
個別握手会の完売スピードやグッズのレート、SNSでのエンゲージメントから見えてきた、当時の吉本坂46における人気上位メンバーの顔ぶれは非常にユニークでした。
トップクラスの支持を誇ったのが、レインボーの池田直人です。中性的なヴィジュアルとファンへの丁寧な神対応、さらに磨き抜かれたダンスセンスで女性ファンを中心に爆発的な人気を獲得しました。同じく「RED」の顔として絶大な男性票を集めたのが、吉本新喜劇の美しすぎる座員として名を馳せた小寺真理です。
さらに、抜群の身体能力とルックスでセンター争いに加わった金田哲(はんにゃ.)、舞台やミュージカルで鍛え上げられた表現力を見せた榊原徹士、小栗旬のモノマネでも知られる運動神経抜群のおばたのお兄さんが上位を牽引。女性陣では初代センターの小川暖奈が同性人気も高く、常にグループの上位人気をキープしていました。
若手選抜ユニット「RED」が起こしたダンスと音楽の革命
吉本坂46の歴史を語る上で欠かせないのが、若手を中心に結成されたユニット「RED」の存在です。表題曲を歌う選抜チームとは一線を画し、REDは圧倒的なダンスパフォーマンスとエレクトロサウンドを追求するユニットとして誕生しました。
1stシングルのカップリング曲『君の唇を離さない』のMVが公開されるや否や、アイドルファンやダンス界隈に衝撃が走ります。世界屈指のストリートダンサーであるSHUHOや、エグスプロージョンのまちゃあき、タップダンサーのHIDEBOHといった本物のトップパフォーマーが脇を固め、芸人たちが限界を超えたハードな振り付けを完璧に同期させてみせたのです。
センターを務めた池田直人と小寺真理の耽美な世界観、金田哲のキレのある身のこなしは圧巻の一言。YouTubeの再生回数は瞬く間に表題曲を凌駕し、「坂道シリーズのなかでも屈指のダンスクオリティ」と絶賛されるまでに至りました。REDの成功こそが、吉本坂46が単なるお笑い企画にとどまらなかった最大の証明です。
なぜ「冬眠」したのか?吉本坂46活動休止の真相と裏事情
高いポテンシャルを発揮していた吉本坂46が、なぜ2022年2月に活動休止、いわゆる「冬眠」へと追い込まれてしまったのでしょうか。その背景には、いくつかの避けられない現実がありました。
最大の要因は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大です。吉本坂46のビジネスモデルは、劇場での定期公演やファンとの距離が近い個別握手会など、対面接触による熱量に大きく依存していました。しかし2020年以降、握手会やリアルイベントは完全にストップ。大人数グループゆえのレッスン制限や、複数メンバーの感染による活動停止が相次ぎました。
さらに、メンバー全員が本業を抱えるプロのタレントであるという特殊な構造も影響しました。本業の劇場出番やテレビ収録、地方営業が過密になる中で、大人数が一堂に会するスケジュールの確保は極めて困難を極めました。
グループの運営維持にかかるコストと収益性のバランスが崩れた結果、運営陣は「解散」ではなく、いつか再び目覚める余地を残した「冬眠」という形での一時撤退を決断せざるを得なかったのが真相です。
【2026年最新】元吉本坂46メンバーたちの現在と個々の躍進
冬眠から月日が流れた2026年現在、吉本坂46で培った経験はメンバー個々の活動に確かなプラスとして結実しています。
目覚ましい躍進を遂げた筆頭が、レインボーの池田直人です。コンビとしてのコントの評価を高める傍ら、美容系クリエイターとしての地位を確立し、自身がプロデュースするコスメブランドは大ヒット。バラエティ番組でも欠かせない存在となり、吉本坂時代に見せたストイックな美意識が現在の活躍の土台となっています。
はんにゃ.の金田哲も目覚ましい復活と進化を遂げました。YouTubeでの発信がヒットしただけでなく、時代劇や大河ドラマ、映画など本格的な俳優業での起用が相次ぎ、その表現力と立ち姿の美しさが再評価されています。
また、トレンディエンジェルの斎藤司は『レ・ミゼラブル』をはじめとする大型ミュージカルの舞台で実力派俳優として確固たる地位を築き、スパイクの小川暖奈は女性芸人賞レースの常連としてコントに磨きをかけつつ、ファッションアイコンとしても注目を集めています。おばたのお兄さんも舞台『千と千尋の神隠し』のワールドツアー出演やSNSでの発信で幅広い層から支持を獲得し続けています。
【吉本 坂 46 メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:吉本坂46は完全に解散してしまったのですか?
A1:正式には「解散」ではなく「冬眠(活動休止)」という扱いになっています。2022年2月5日のZepp Hanedaでのラストライブをもって冬眠に入りましたが、情勢が整えば再始動する可能性を残した表現が取られています。
Q2:吉本坂46の歴代センターは誰が務めましたか?
A2:1stシングル『泣かせてくれよ』および2ndシングル『今夜はええやん』では、斎藤司(トレンディエンジェル)と小川暖奈(スパイク)がWセンターを担当。3rdシングル『不能ではいられない』では、若手ユニットREDから池田直人(レインボー)と小寺真理(吉本新喜劇)が表題曲センターを務めました。
Q3:メンバーの中で現在もっとも売れている・ブレイクしているのは誰ですか?
A3:レインボーの池田直人がバラエティ、YouTube、美容事業で大ブレイクを果たしています。また、はんにゃ.の金田哲が俳優業で高い評価を獲得しているほか、斎藤司のミュージカル界での成功など、多方面でトップクラスの活躍を見せるメンバーが多数存在します。
まとめ:吉本坂46がエンタメ界に残した爪痕と再起動の可能性
吉本坂46が駆け抜けた約3年半の活動期間は、アイドルと芸人の境界線を軽やかに飛び越えた、前例のない挑戦の連続でした。本格的なダンスミュージックと大人のボーカルワークを融合させた楽曲群は、今なお色褪せない完成度を誇っています。
グループが「冬眠」を選んだことは当時の状況下では苦渋の決断でしたが、その舞台を経験したメンバーたちは今、お笑い・演劇・美容・YouTubeといったそれぞれのフィールドで確かな実力を開花させています。個々のパワーが最大限に高まった今だからこそ、いつの日か訪れるかもしれない「目覚めの瞬間」に期待せずにはいられません。 (出典: 吉本 坂 46 メンバー(Yahoo!ニュース))